JavaScriptを使用できません。

音楽情報館
サイト内検索 詳細検索
 
 
音の高さ1

音楽の要素のひとつ、音高とは音の高さのことです。私たちは日常的にある音が高いとか低いとか言います。また、一点ロの音は二点嬰ニの音よりも低い音であり、一点ハの音よりも高い音という言い方をします。しかし、よく考えてみるとこうした言い方は非常に曖昧です。

ピアノの真ん中のドの音を想像してみてください。これよりも右の方にある鍵盤で弾かれる音は楽譜上で真ん中のドよりも高い位置に書かれるので、このドよりも「高い」音、同じように左のほうの音は低い位置に書かれるので「低い」音ということになっています。
つまり、基準になっている音から見て五線譜上で上方に書かれるか下方に書かれるかということで、音の高低を区別している訳です。

高いとか低いとかは相対的なものであり、西洋音楽の五線記譜法に依拠した言い方という訳です。つまり、経験的・歴史的なものです。
だからといってそれが無用なものではありません。ただし、それが普遍的なものではない、と知っていることは多角的な視点から音楽を考える際には非常に重要です。

音の高低の区別に関しては、もうひとつ心理的な要因というものもあります。次回はこの点から音の高さについて再び考えてみます。 →次へ

copyright©2006-2007 HASCL all rights reserved.