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演奏のための楽譜解釈
音楽の複層性

今回は、「複層性」をテーマに、一見ひとつの旋律に見えるメロディーから複数の流れを見つけ出していきました。

言語と音楽

ヨーロッパ系言語の文法と和声構造には
実は強い関連があるのです。

本セミナーで何度も登場している
バッハのインベンションNo.1ですが、
まだまだいろいろな見方ができます。

音楽が大好き
↑この文の中で、一番言いたいことはどれでしょうか?
言葉にも「一番伝えたいこと」「それを強調するための言葉」「つなぎの言葉」などという層があるように、西洋音楽にも「一番重要な音」「それを強調するための音」「つなぎの音」などがあるのです。
自分で何が言いたいのか分からずに、ちゃんと話をすることができますか…?
implyされていること
その時聴こえている流れの中に、これから起こることがほのめかされていることがあります。(そういえば、言葉の中でもほのめかすことってありますね)
そういった関連が隠されているからこそ、曲の「まとまり」を感じるのでしょう。そして、それを意識して演奏するのと知らずに演奏するのでは、おのずと完成度が変わってくるのではないでしょうか。
頭を使いました
本セミナーに参加される方はたいてい「久しぶりに頭を使った!」と仰います。特別な知識が必要なことは特にしていないのですが、大学の授業や演奏のレッスンではほとんど行われることのない見方をしていくので、頭の切り替えが必要なのかもしれません。

「なんとなくこう思うから」と自分の枠の中へ音楽を押し込めて演奏するより、分析をしていくことでいろいろな発見を重ね、自分の枠ごと世界を広げていくことができたら、それは素晴らしいことだと思いませんか? そんなきっかけとなるべく本セミナーがお役に立てれば幸いです。

内容
「演奏家としてどのように音楽づくりをしていくか」 「音楽講師としてどんな音楽づくりをしていくように導いていくか」…こういったことを考えていく上で、楽譜を読み解いていくことは必要不可欠ですね。本シリーズでは西洋音楽の楽譜の「読み方」 というものを再考していきます。
層について考えます
楽譜上では1つの響きにみえる音楽も、実は複数の「層」が重なり合って大きな響きをつくっていると捉えることができます。今回は、響きの構成をもっと立体的にとらえ、時間を越えた楽曲の構造を把握できるよう、みなさんと一緒に「層」をポイントに楽曲を分析していきます。
コラール
↑声部が分かれてるのはわかるけど、「層」というのはそれだけじゃない…??
シェンケリアン・アナリシス1
↑あっ、曲の骨組みが見えてきた!
シェンケリアン・アナリシス2
↑さらに解体していくと…。
うーん、確かにこういう流れを意識しながら弾くと演奏が変わってくるかも…。
響きのアイデアを時間軸に沿って展開していくのが「作曲」で、それを記述したものが「楽譜」です。そして、設計図である楽譜を響きとして実現するのが「演奏」で、それは「聴取」されてはじめて音楽となります。
また、音楽はさまざまな響きのヒエラルキー(階層)から成り立っていますが、一旦、それぞれの響きの層に分解してみると、音楽の基本的な構造が聴こえてくるのです。