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演奏のための楽譜解釈セミナー
第5回まとめ:演奏のために

画像
受講生によるプレゼン
教育とは?
バルトークミクロコスモス88番のプレゼン。
ピッチクラス、ジェスチャー、対立構造
マップ、黄金率などなど、セミナーを受講して
初めて知ったということを大いに
活用したプレゼン内容でした。
教育とは教えるのではなく
引き出すものであるというお話もありました。
もちろん、生徒が違えば指導方法も
まったく違うものになるはずだとも。
まずは復習
今回は、タイトル通り「まとめ」ということで、最初にこれまで学んだことを一通り振り返った後、受講生によるプレゼンテーションが行われました。プレゼンテーションは、学んだことを使ってこそ自分のものとして身につくという先生のご意向により取り入れられたものです。
実践で活きています
指導する立場になると人前で曲の分析を発表する機会はまずありませんので、皆さん最初は戸惑いがあったようです。しかし、第4回までに学んだことを最大限に活かし、聞く人を納得させられるプレゼンを披露してくださいました。

発表者のコメント:「実際にこれまで学んだことを使って分析を試みてみると、バルトークのミクロコスモスなど、いわゆる和声で分析できない曲でも自分なりの分析ができてしまうので「自分にもできるんだ」という自信に繋がりました。今後は発見した要素をどうやってまとめていくかというのが自分の課題だと思います。」
終わりに

educationの語源である「educe」や「duce」が意味するように、教育というのは一方的に押し付けたり、単に形を整えるのではなく、潜在能力、生徒が本来持っている能力を引き出すために、興味の窓口となる情報を与えるものである、というお話もありました。そのためにも、指導する側は常に研鑽を積み、楽譜を読むこと一つをとっても、さまざまな引き出しを用意し、個々の生徒に合わせてそれらを使い分けていく必要があるのではないかとのことでした。


本セミナーもいよいよ今回で最終回となりました。 分析というのはともすれば倦厭されがちですが、思い切って踏み込んでみると、音楽と自分をより深く結び付けてくれる強い味方なのだということが伝われば幸いです。


セミナー詳細

内容
「演奏家としてどのように音楽づくりをしていくか」 「音楽講師としてどんな音楽づくりをしていくように導いていくか」…こういったことを考えていく上で、楽譜を読み解いていくことは必要不可欠です。本シリーズでは西洋音楽の楽譜の「読み方」 というものを再考していきます。
第5回はこれまでの総括です。
最終回の第5回は、皆さんが持ち寄った曲を実際に分析していきます。現在勉強している曲、または分析してみたい、気になる曲の楽譜と音源(CD等)をご用意ください(曲の一部で構いません。また、その場で演奏することも可能です)。第4回までにご紹介した分析方法を織り交ぜながら、「演奏のためになる」楽譜の解釈を探ります。
第1回から第4回の内容
第1回
「西洋音楽の原理」
音符の絵
◇響きを読み解く作業の起点
「対立するもの」をキーワードに、楽譜に隠されたいろいろな響きの対立関係を探ります。楽譜に記されたものから響きを読み解くための最初の一歩となる作業です。
第2回
「音楽の細部構造を捉える」
音符の絵
◇シンプルな素材による構造の発見
様式、和声など一般的な「分析」のイメージを越えた、いろいろな楽譜の分析方法を学びます。楽曲はわずかな素材によって全体が構成されていることがわかり、複雑な曲もすっきり見えてきます。
第3回
「音楽の複層性」
◇響きの糸を解きほどく
織り物が赤や黄、緑などいろいろな糸が折り重なってできているように音楽(響き)も複数のレイヤー(層)が、うねり、分断され、結合し、全体の響きを構成しています。
時間をこえた響きの立体構造をさぐります。
第4回
「メタストーリーとしての楽曲」
音符の絵
◇響きの全体像を地図に描く
知らない場所に行くのに不可欠なのが地図。音楽においても同じように、楽曲はどこから始まってどこへ向かうのか…、何が起こってそれが他の出来事とどう関連しているのか…、そんなふうに全体像をマップとしてモデリングすると迷子にはならず整理されてくるはずです。