今回は、「複層性」をテーマに、一見ひとつの旋律に見えるメロディーから複数の流れを見つけ出していきました。 |
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ヨーロッパ系言語の文法と和声構造には
実は強い関連があるのです。
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本セミナーで何度も登場している
バッハのインベンションNo.1ですが、
まだまだいろいろな見方ができます。
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↑この文の中で、一番言いたいことはどれでしょうか?
言葉にも「一番伝えたいこと」「それを強調するための言葉」「つなぎの言葉」などという層があるように、西洋音楽にも「一番重要な音」「それを強調するための音」「つなぎの音」などがあるのです。
自分で何が言いたいのか分からずに、ちゃんと話をすることができますか…? |
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その時聴こえている流れの中に、これから起こることがほのめかされていることがあります。(そういえば、言葉の中でもほのめかすことってありますね)
そういった関連が隠されているからこそ、曲の「まとまり」を感じるのでしょう。そして、それを意識して演奏するのと知らずに演奏するのでは、おのずと完成度が変わってくるのではないでしょうか。 |
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本セミナーに参加される方はたいてい「久しぶりに頭を使った!」と仰います。特別な知識が必要なことは特にしていないのですが、大学の授業や演奏のレッスンではほとんど行われることのない見方をしていくので、頭の切り替えが必要なのかもしれません。
「なんとなくこう思うから」と自分の枠の中へ音楽を押し込めて演奏するより、分析をしていくことでいろいろな発見を重ね、自分の枠ごと世界を広げていくことができたら、それは素晴らしいことだと思いませんか? そんなきっかけとなるべく本セミナーがお役に立てれば幸いです。 |